まなびの『び』

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ワークマン(7564)

ベイシアグループで唯一の上場企業。ワークマンの決算を見ていきます。以前はベイシアグループの中で触れた程度です。

 

manabinobi.hatenablog.com

 

◯ワークマンの事業内容

ワークマンはフランチャイズ加盟店に商品供給、ノウハウ提供等を行い、フィー収入を得る、あるいは直営店にて自ら小売販売を行うといった事業を行っています。

取り扱い商品としては、発祥でもある作業服や作業用品に加え、最近では機能性が高くまたファッション性も高いカジュアルウェア等も取り扱っています。上述の通り小売大手のベイシアグループに属しており、ベイシア、カインズ等と並んでベイシアグループの中核企業の一つです。

 

 

◯ワークマンの業績推移

ワークマンは、2022年3月期より収益認識に関する会計基準を適用しているため、2021年3月期とは単純比較ができませんが、売上高は9.9%増収、営業利益は11.9%、最終利益は7.4%の増益となっています。

決算説明資料によると、

店舗展開戦略としては、アウトドア、スポーツ、レインウェア専門の『WORKMAN Plus』を29店舗新規出店、女性客向け『#ワークマン女子』を10店舗新規出店、そして改めて原点となる職人向けの店舗『WORKMAN Pro』を新規開業しています。こうした店舗の新設効果により大きく売上を伸ばしています。

商品別でも女性向け商品の伸びが大きく、またアウトドアブームに乗って、キャンプ市場に本格参入、こちらも好調でした。

 

2023年3月期は売上高は店舗のスクラップアンドビルドによる新設効果もあり6.4%増収するものの、、既存プライベードブランド商品については価格据え置きとしており、一方で為替や原材料、輸送費といった仕入れ価格の上昇の影響が圧迫し、利益面では減益を見込んでいます。

これはワークマンの事業戦略が、高機能でありながら低価格であるというブランドイメージを保つためであり、価格転嫁がリスクであるという考え方によるものです。

 

◯ワークマンの株価推移

決算直後の反応としては大きくマイナスに反応しました。順調に成長していた中で、利益面をマイナスの見通しとしたことが影響したものと思れます。その後は横横した動き。早い反転が待たれます