まなびの『び』

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キーエンス(6861)の決算発表

本日の決算分析銘柄はキーエンスです。

 

キーエンスの事業内容

キーエンスはセンサー、測定器などの電子機器の製造販売を行っている企業です。自身で工場を持たないいわゆるファブレス経営の代表企業で、その高い商品開発能力が最大の強みです。

「世界初」「業界初」の商品開発にこだわり、そのために利益率が高いことが特徴です。利益率が高いということは、価格競争になっていない→他では買えない、ということですから、その企業としての強さがよく現れるところになります。

 

キーエンスの業績推移

キーエンスの2022年3月期は、売上高40.3%増、営業利益51.1%増、最終利益も53.8%増と好調な決算発表となりました。

企画開発面では、フルスクリーンモデルのハンディターミナルやワンショット3D形状測定器等の新商品の開発を行い、営業面では、海外販売体制の強化を図ってまいりました。

決算短信に記載をしており、海外においては売上高が47.7%増と日本国内よりも強い成長を見せています。

また、今後については、

各種政策の効果や海外経済の改善もあり、景気が持ち直していくことが期待されます。

さまざまな技術革新に加え、自動化、品質の向上、研究開発、省エネへの取り組みなどの需要拡大が期待されます。

と、高い需要増を見込んでいることがわかります。一方で2023年3月期の見通しは開示していません。

 

余談ですが、業績推移のグラフを作成するのに、左軸(売上高)を自動作成にして、右軸(利益)を見やすくなる様、上限値、下限値を手で設定しています。

赤字のない企業であれば、左軸に対して上限値を10%~20%とすると、見やすくなる企業が多く、これは売上利益率がその程度であることを示しています。

今回キーエンスについては50%で設定しており、キーエンスの利益率の高さについて業績推移グラフを作成しながらとても強く認識しました。

 

○株価の反応

今回の発表を受け、キーエンス終値52,850円と、前営業日に対して2,530円(5.0%)上昇しました。値がさ株なので当たり前ですが上下の実額がすごいです。100株保有をしていたら1日で25万円も増える計算になります。

その分マイナスのときも当然に大きいのですが。。。