PayPayのボーナス運用の有料化とテクノロジーコースの追加
コード決済のPayPayを使用する、あるいはキャンペーン等で受け取れるPayPayボーナスをPayPayアプリ内で運用ができる「ボーナス運用」ですが、この一部が有料化されることが昨年末に発表されました。また、ボーナス運用については、1月27日からこれまでのコースに加え、テクノロジーコースが追加されています。
〇PayPay「ボーナス運用」とは
ボーナス運用とは買い物等キャンペーンで得られたPayPayボーナスを3つあるコースから選んで、それに沿って運用が行われる簡単な運用サービスです。1円から運用することができるので、非常に手軽に始められます。また、運用からPayPayボーナスへ戻すことも簡単にできます。(私はやったことないですが。)
つまり、安い時にボーナス運用に回し、高い時にPayPayボーナスに戻すといったことをすれば、優位に設けることもできるとは思います。
またボーナス運用の機能で、「自動追加機能」があり、PayPayボーナスが入ったタイミングで自動的に、あらかじめ設定したコースへ追加することも可能です。これを使うと、購入タイミング等悩む必要がなく、自動的に分散投資することになります。私はめんどくさがりですので、これを使っています。ほったらかしで分散投資ができるので非常に便利だなぁと思っています。
〇選べる3つのコースについて
ボーナス運用で選べる3つのコースについては、アプリ内ではしっかり見ないと記載されていないのですが、スタンダードコースはS&P500の指数連動型のETFで、チャレンジコースはその3倍レバレッジのETF、具体的には、
チャレンジコース :「DIREXION S&P 500 3X」
スタンダードコース:「SPDR S&P5500 ETF」
のそれぞれに運用をしています。
S&P500をものすごく端的に説明すれば、アメリカの代表的な500社で構成された指数となります。
一方で今回新たに追加されたテクノロジーコースはNASDAQ100連動型のインデックスETFで、
にて運用するものとなります。
NASDAQ100はハイテク銘柄の多いナスダック市場のうち、代表的な100銘柄で構成されている指数です。
〇ボーナス運用の一部有料化について
さて、前置きが長くなりましたが、ボーナス運用の一部有料化についてみていきます。
2022年3月24日から、「PayPayボーナス」を運用に追加するするタイミングで、その追加する価格が100円以上の場合、参考資産価格に1.0%のスプレッド分が手数料として差し引かれるものです。
コースの参考価格、つまりETFが例えば日本円換算で50,000円で、追加するポイントが500円だったとすると、
これまで、スプレッドなしの場合、
購入価格:50,000円
購入口数:500円/50,000円=0.010000口分
のETFが手に入ります。
改定後、スプレッド(1.0%)がある場合、
購入価格:50,000円×(1+1.0%(スプレッド分))=50,500円
購入口数:500円/50,500円=0.009901口分
のETFが手に入ります。
つまり、1%弱だけ購入できる口数が減ってしまうことになります。これがPayPay側に支払う手数料ということになります。
追加するPayPayボーナスが100円未満であればスプレッドがかからないということなので、スプレッドがかからない様にするためには、自動追加機能を停止し99円ずつ小分けに手動で追加するということが必要になります。
運用の世界で1%は非常に大きいのは間違いありません。ですがそもそもの運用額自体は大きくなく、そこまで必死にこだわるのもPayPayボーナス運用のメリットである手軽さとは逆ですので、今後どうするかは悩み中です。