まなびの『び』

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東芝の株主総会、分割案の否決

3月24日に東芝で臨時株主総会が開かれました。以前取り上げた東芝の分社化についての採決が行われたのですが、会社提案の分社化提案議案が否決をされました。

 

過去取り上げた東芝の分割案。(このときはまだ3社化の報道が出た時の話題でした。)

manabinobi.hatenablog.com

 

もともと記事にもしていたインフラ、デバイスを分社し3社化する案を発表しましたがこれは反対が多く取り下げ、変更した結果が、「デバイス」事業を分社化し2社化するものであり、この案を24日の株主臨時総会で諮ったものになりました。しかし結果は上述の通りで株主の賛同を得ることができませんでした。

 

東芝は2022年4月に投資ファンドより買収後に株式を非公開化する買収提案がありました。今回の株主総会においては、分社化よりも非公開化の方が企業価値が高まるのでは?といった議論もあった様です。

 

結果的に東芝の戦略は賛同を得られず新たな戦略を考えなければならないことになりますが、方針が定まらず混乱が続くこととなりそうです。

 

現在円安が続いている状況ですが、これは海外のファンドから見れば、より安く買収ができるということになりますので、今後また再燃はあるかもしれません。

 

◯市場での反応

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本日の東芝の1分足を見てみます。株主総会は10時に始まりましたが、約2時間で終わった様です。このときはちょうど前場後場の間でした。前場の間、昨日の終値から上昇し4,829円まで上がっていたところでした。

しかし、株主総会終了後の後場は4,549円と大きく音を下げて始まりました。その差280円。約5.8%も下がってしまいました。

その後は回復して後場が終了した形にはなります。