ついでにベイシアグループについても調べてみる。
カインズに関連して、ベイシアグループについても調べてみました。傘下にカインズをもつベイシアグループは、グループ総売上1兆円を超える企業グループです。株式会社いせやとして群馬県伊勢崎市にて誕生し、それぞれの事業が分社化し、細分化されながら、現在の姿になってきました。
〇主な所属企業
・ベイシア
関東甲信越・中部地方を中心に139店舗を展開しているショッピングセンターチェーン。スポーツセンターのベイシアワールドスポーツ、衣料品のベイシアファッションセンター、ベビー用品・マタニティ用品のあかちゃん王国なども展開。
・カインズ
ホームセンター業界トップ。詳細は前記事にて。
・ワークマン
ベイシアグループ唯一の上場企業。作業服・作業関連用品の専門店。ここ数年は『ワークマン女子』という言葉が生まれる機能性の高いウェアもブーム。
以前は自社ブランド「セーブオン」のコンビニチェーンでしたが、今はローソンのフランチャイジーとして、345店舗(2020年11月末)を展開。コインランドリー事業にも参入。
車検・カー用品専門店。
・ベイシア電器(家電量販店チェーン)
家電量販店チェーン。携帯電話のキャリアショップも運営。
〇ベイシアグループの売上規模について
ベイシアグループは株式上場をしていませんが、上記の通りグループで売上高1兆円を超えている大規模な企業となります。これがどのレベルか確認するために、ベイシアグループと同じ小売業で売上高1兆円を超える企業を調べてみると、以下、5つの企業しかヒットしません。
①イオン(8267) 8兆6039億円
②セブン&アイホールディングス(3382) 5兆7667億円
③ファーストリテイリング(9983) 2兆1329億円
④ヤマダホールディングス(9831) 1兆7525億円
⑤パン・パシフィック・インターナショナル(7532) 1兆7086億円
早々たるメンバーの中に、ベイシアグループが入っていることになります。ベイシアグループのHP(ベイシアグループについて - ベイシア)によると、『1959年のいせや創業以来、吸収や合併を一切せずに自社だけでここまで成長してきた』とあり、その拡大力がわかります。
といことは、今回のカインズによる東急ハンズ買収はグループとして初めての買収になるということでしょうか?この面からみても今回のニュースはベイシアグループにとって歴史的な出来事なのかもしれません。