東京電力ホールディングス子会社が大幅な債務超過
東京電力ホールディングスの子会社である東京電力エナジーパートナーが大幅な債務超過となったニュースがありました。
東京電力ホールディングスの報道について
東京電力エナジーパートナーは6月時点で67億円の債務超過ということになりました。この報道に対して、東京電力ホールディングスはニュースリリースを出していて(一部報道における「東電の小売り子会社が250億円強の債務超過」記事について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社)、債務超過について一部認めており、対応としての増資については決まっていないとしています。
債務超過の原因
債務超過となった背景としては、やはり資源高にあります。資源高により電力を売れば売っただけ赤字となる逆ザヤ状態となったということになります。この様な傾向は当然に東京電力ホールディングスに限らず、その他の新電力会社にとってはよりダメージが大きいことが想像できます。
とはいえ、前からわかっていたこと、ということではありますが、今回の具体的な数字が出てきたことで非常にインパクトがあった報道と思いました。
先日記事にした通り『最終保障供給』という、新電力会社と契約していた企業が電力会社の撤退により、契約する小売事業者がなくなってしまった場合に、最終保障供給という形で契約する必要がありました。これが通常に契約を行うよりも安くなってしまうという逆転現象が発生していました。これが逆ザヤを加速することになります。
先日記事の通り、これについては見直しが決定されましたので、少しは利益が改善されるようになるとは思うのですが。。。引続き資源価格の推移には着目していきたいものです。
株式市場の反応
さて、この報道を受けて株式市場はどのように反応したのでしょうか。
東京電力ホールディングスの株価は29日に5.2%下落しました。この日はジャクソンホールへの反応で日経平均が2.6%下落をしているのですが、それにしても大きな下落になりました。