まなびの『び』

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良品計画(7453)の決算発表

久しぶりに決算分析です。8月決算、9月決算の企業の決算発表が出てきていますが、今回は良品計画です。

 

良品計画の事業内容

良品計画は「無印良品」、「MUJI」の商品を展開している企業です。商品の企画開発と販売、飲食店、キャンプ場、住宅も手掛けています。

セグメントとしては展開している地域別となっていて、

日本国内で展開する「国内事業」。

中国、香港、台湾、韓国で事業を行う「東アジア事業」。

シンガポール、マレーシア、タイ、オーストラリアなどで事業を行う「東南アジア・オセアニア事業」。

イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、カナダなどで事業展開している「欧米事業」

となっています。売上高ベースでは、およそ6割を国内事業が占めています。

良品計画の業績推移

さて、2022年8月期の業績は、売上高が9.4%と増収も、営業利益が▲22.8%、最終利益は27.6%の減益となりました。

営業収益は、国内外における新規出店に伴う店舗数の増加により、過去最高の実績となった

一方で、

衣服・雑貨の販売苦戦

急激な円安および輸送費高騰の影響等

既存店での低調と利益面で苦しめられたことを説明しています。通期で見てみると、客数は前期と同程度でしたが、客単価が5.4%下落をしています。

 

2023年8月期は、売上高が17.9%の増収、営業利益が3.7%増益を見込むも、最終利益は13.3%の減益を見込んでいます。

上述の円安、輸送費高等の影響は2023年8月期の上期まで継続し、この間営業利益は減益が見込まれています。その後商品力、マーケテイング強化で通期は増益としています。

また、日本国内では76店舗の店舗数増、海外では中国を中心に54店舗増を計画しており、2022年期も売上を引っ張った新規出店での売上増を見込んでいます。

良品計画の株価推移

良品計画の直近1年間の株価推移が上図です。この1年間、良品計画は下落を続けてきました。業績推移でみたとおり2022年8月期は前期比で利益面で苦戦しました。株価はそれを反映したものと思います。

決算発表後の10月14日の株価は前営業日7.69%と大きく増加しました。長い上ヒゲ、下ヒゲをつけています。好感はされているものの、続くかと言われると、、、どうでしょうか。