まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

アメリカ9月CPI発表と日本株式市場の大幅な上昇

アメリカの9月の消費者物価指数が発表されました。前年同月比8.2%となり、8%台が継続されています。

今回の数値は市場予測の8.1%よりも高い数値となりました。CPIが予想よりも高いということはインフレが根強いということであり、FRBにとって最優先事項であるインフレ目標2.0%を達成するために、引き続き大幅な利上げを行うことを想像させます。

 

www.bloomberg.co.jp

Bloombergの記事を見てみると、要因としては、

住居費、食費、医療の伸びが目立ったとされています。

住居費が0.7%の上昇ということで、実際に住む家賃も上がっているのですが、企業の賃料も増えているのでそれが商品のコストとして乗っかってきている、インフレの主要因のひとつとなっています

 

 

 

 

ところが市場の反応は逆に振れました。上図はCPIの発表後の10月13日のダウ平均の推移です。前日終値29,210ドルに対して、28,755ドルと大きく割れこんで始値をつけましたが、その後大きく反発。結局30,038ドルで引けました。1日の値幅は1,500ドルとかなり大きい数字です。

このアメリカでのは反発を受けて、日本の株式市場もつられて上昇しました。

日経平均の年初来の推移ですが、前日終値から3.2%の上昇となりました。ここ数営業日の下落を取り戻しつつあります。特にもとから構成比の高いファーストリテイリングが前日比8.4%と急上昇したことで、日経平均を牽引しました。一方で、日経平均採用銘柄225銘柄のうち、下落したのは日本ハム1銘柄のみでした。市場全体が強かった1日でした。

 

なぜここまで世界的に強かったのかと言われれば正直よくわかりません。CPI発表直後、アメリカの10年国債利回りが4%台まで上昇しましたが、その後下落しました。これが株高になった背景とされていますが、ではなぜ、利回りが下がったのか。。。

わかりませんが、要因がわからない極端な上昇でうすので、株式市場が底をうってこのまま上昇、とは言えない感じもします。今後の決算等での企業業績等もありますし、次のFOMC(11月)まで期間もあります。そこまでにどの様にうごくでしょうか。