まなびの『び』

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ウォーレン・バフェット氏の発言の結果

ウォーレン・バフェット氏という投資家が11日に日本の株式の追加投資について触れて話題になっています。

 

ウォーレン・バフェット氏は御年92歳でありながら、非常に有名な投資家です。バフェット氏の投資手法としてはいわゆる「バリュー株投資」と呼ばれているもので、割安と判断される株式を購入し、その価値が上昇したときに売却するという手法です。一見非常に簡単そうに感じますが、今は割安とされている銘柄の価値が将来戻ってくることを予想する必要があり、必ずしも誰もがマネできるものではないと思っています。なぜ割安になっているのか?をしっかり分析しないと、実は将来性がなかったり、割安さをみる指標の一つであるPBRの影響のないところで、財務状況が悪かったりなどの銘柄を掴む可能性もあります。この手法を得意とするバフェット氏が日本株を買いたいと発言したことから、日本株式市場に注目が集まるわけです。

これにより日経平均でみると、発言のあった11日に1.05%、12日にも0.57%と連騰しています。

中でも商社株については、以前から保有比率を高めていたところであり上昇しました。例えば伊藤忠を見てみると、11日に2.98%、12日に1.79%となっています。

商社といえば輸出入のイメージが強いですが、例えば海外の企業へ投資、子会社化して成長をしていくといった投資会社的な側面があり、これがバフェット氏の率いるバークシャー・ハサウェイ社とビジネスモデルが似ている点と言われています。だからバフェット氏も成長を見込んで商社株を購入していったとされています。

今回の発言アイでは商社株の比率を高めたとともに、他の投資先についても含みを持たせているため、次の候補と想定される銘柄にも注目が集まっています。ということで、海外に強いバリュー株が今後の主役になっていくかもしれませんね。