まなびの『び』

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FOBパウエル議長の発言から、大幅安。5月FOMCの行方は?

22日の日本株、21日のアメリカ株は下落しました。この背景にはFOB(連邦準備理事会)のパウエル議長の発言が要因の一つとなります。

 

アメリカではFOMC連邦公開市場委員会)の前々週の土曜日からFOMC終了日までの間、関係者が金融政策に対して発言してはいけないルール、ブラックアウト・ルールというものがあり、今回のパウエル議長の発言は5月3日に開かれる予定のFOMCにおいて、ブラックアウトルール直前でどの様な発言がされるのか、注目が集まるものでした。

さてその内容ですが、5月に0.5%の利上げについて、示唆されました。市場の想定よりも利上げペースが急な、タカ派な発言であり、アメリカ市場のにて顕著なインフレに対して、市場インフレ率を2.0%とする様コントロールしていく旨の発言となりました。

 

これはつまり、これまでコロナ禍において低く抑えて市場に放出させていた現金を、今度は金利を引き上げることで、減らしていく動きになります。この動きはずっと言われてきたものの、より明確に数値を持って示されたことになります。

こうなると現金の市場に溢れた状態で引き上げられた現在の株式市場については逆風となります。特にリスクを伴うグロース系銘柄には強い下げ要因となりました。

 

22日の日経平均は一時的に▲2.3%まで下がり、27,000円を割り込みました。その後戻してきて終値では▲1.6%の下げとなりました。

 

アメリカ、ダウ平均は21日は▲1.0%下がりましたが、その後22日には▲2.8%とほぼ常に下げ続け、大陰線となりました。

同じくナスダック総合指数ですが、こちらは21日に▲2.1%のマイナス。22日は▲2.5%マイナスと同じく大したリバウンドもありませんでした。

 

土日の手じまいで買いが入りにくい状況だということはありつつも、このようにアメリカで大きく下がってしまった状況では、翌週頭の日本株価もかなり厳しいですね。。。再来週はゴールデンウィークと長期休暇で日本市場は火曜日から木曜日まで長く休みになってしまいますし、この期間にFOMCが開かれアメリカ株は大きく揺さぶられる可能性が高く、先行きは不透明。さらに多くの企業で決算前ということで大きく買いは入りづらい状況ですから、やや調整が続いてしまいそうな気がします。