まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

電気自動車について

カーボンニュートラルの自動車の分野でも触れた電気自動車ですが、現状の電気自動車の航続距離の課題についてみていきます。

 

過去のカーボンニュートラルの記事はこちら。

manabinobi.hatenablog.com

 

 

そもそも電気自動車の乗用車の販売台数は、一般社団法人次世代自動車振興センターの統計(http://www.cev-pc.or.jp/tokei/hanbai3.html)によると、2019年度で2万台未満。乗用車全体では、一般社団法人日本自動車販売協会連合会 http://www.jada.or.jp/data/year/y-r-hanbai/y-r-type/y-r-type-ns/ )によると、

2019年で282万台ですので、販売車両のうち0.7%ほどとなります。

 

各メーカーが発売している車種は次の通りです。

f:id:manabinobi:20211031003132p:plain

急速充電時間というのは、充電容量が80%まで達するまでの時間ということになります。メーカー各サイトの情報から出してきましたが、考え方が統一されているのかは不明です。

 

航続距離の項目を見てみると、リーフは458kmと長いです。東京-名古屋間、もしくは東京-仙台間がだいたい350kmくらいですので、電気自動車を使って長距離の帰省や旅行を行う場合は、厳しいところです。私の実家は愛知県にあり、東京の自宅から帰省するには、リーフの62kWhバッテリー搭載車であれば帰れるが、それ以外ではたどり着けず、どこかのサービスエリアで充電が必要になります。ところが高速道路のサービスエリアの充電設備では、海老名でも3台しかなく、1台しかないところが非常に多い様です。その1か所が使用されていた場合には待たなければなりませんし、子供連れだと待つのも結構しんどいかな、と思います。

こう考えると、日常買い物などしか使わない等でないと電気自動車はどうしても使いづらくなってしまうと思います。

生活圏内でしか使わない、かつ自宅が一軒家で太陽光パネルを設置できるのであれば、ガソリンよりも電気代の方が安価であり、かつその電気を自前で発電できるのであれば、非常にメリットが大きいといえます。とはいえ、日中に電気自動車を使用するのであれば、夜間に太陽光発電はできませんから、電気を日中貯めておくバッテリーも必要で、こちらの導入コストも必要になってくるということでイニシャルコストが結構かさむのが痛手。これらの支援と、技術開発による低コスト化が重要になってくるんだと思います。