まなびの『び』

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2021年11月の決算発表をまとめてみる(飲食産業)

今回は飲食産業3社の上半期発表をまとめてみました。

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前年比と記載しましたが、前年の同月比となります。

 

ゼンショーホールディングスすき家なか卯といった牛丼チェーン、ココスやビックボーイといったファミレス産業その他はま寿司などの誰もが知っているような飲食チェーンを展開している企業です。またスーパーマーケットチェーンも展開している企業です。

フードアンドライフカンパニーは2021年4月にスシローグローバルホールディングスが社名変更し、また同月に株式会社京樽を完全子会社化した企業となります。主なブランドとしては、スシロー、持ち帰り専門の京樽、回転寿司の海鮮三崎港などの寿司チェーン店となります。

日本マクドナルドホールディングスは、その名の通りマクドナルドを展開している企業です。

 

ゼンショーはコロナ禍による緊急事態宣言の影響を受け、営業利益はマイナスとなっていますが、一方で最終利益は+16.3%となっています。これは、営業時間短縮要請に対する協力金を営業外収益として経常利益の段階で算入される様にしているためです。

フードアンドライフカンパニー、スシローについては、コロナ禍にあって来客が少なかったという店はありながらも、テイクアウト、デリバリーに対応ができていることが強みとなっています。こちらはゼンショーと異なり、協力金が営業利益に含まれている様子です。

マクドナルドですが、実はこの企業はコロナ禍前の2019年12月期に対して、コロナ禍期間中の2020年12月期の方が売上、利益とも上回るという結果になっています。マクドナルドはスシローよりもテイクアウト、デリバリーに向いていて、コロナ禍に強い飲食店でした。7-9月も堅調に伸びています。なお、マクドナルドは営業時間短縮要請に対する協力金は辞退をしています。

 

同じ飲食産業であっても、企業の形態によってコロナに対する強い弱いがはっきり出ています。フードアンドライフカンパニーについては、新中期経営計画が合わせて発表されていますので、これもまた別の見ていきたいと思います。