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FOOD & LIFE COMPANIESの新中期経営計画を見る

2021年11月12日にFOOD & LIFE COMANIESの中期経営計画が公表されていましたので、見ていこうと思います。

 

www.food-and-life.co.jp

 

まず資料の最初にかかれているのが、現在ドバイで開かれているドバイ万博での出店と、2025年の大阪万博での協賛決定のニュース。これらを通じて世界的な認知度の工場を狙っているものと思われます。

実はスシローは韓国、台湾、シンガポール、香港、タイ、広州にそれぞれグループ会社を設立。海外スシローブランド59店舗を出店しております。海外戦略は今回の中期経営計画にも当然に盛り込まれていて、特に中国への出店に注力していくこととしており、2022年に最大100店出店、2024年に最大212店出店を計画、出店の拡大により売上も当然増える見込みですが、2021年度実績では先行投資段階だと思いますが、2024年度には+7.2%と海外でも稼げる様にすることを計画しています。

 

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先に海外を見てしまいましたが、国内スシロー事業はというと、2021年度実績で売上高は2,132億円、営業利益は258億円でした。2024年度には売上高2,800億円、営業利益210億円の見込みです。2021年度と比べ営業利益は減ってしまいますが、時短要請協力金という特殊事情もあります。参考までにコロナ前の2019年度の営業利益は145億円(当時は単独セグメント)でした。

 

そして、スシローの強みとなる食材の調達の分野。養殖事業者やバイオベンチャーへの投資をもとに、高品質で安定的な調達を行う。生産から加工、店先まで最適な発注を可能にするAIシステムの導入といったことにより、食材のコストはかかっても食材廃棄の減少により売上原価率は下げていくことも目指しています。

 

外食産業の中では、「SUSHI」という海外でコンテンツ化できる強みがありますから、海外事業が計画よりも伸びてくるのであればより面白いでしょうね。