まなびの『び』

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三井松島ホールディングス(1518)の決算と特別配当

 

◯三井松島ホールディングスの事業内容

三井松島ホールディングスは石炭事業を中心とする企業です。

海外で権益を保有している炭鉱における石炭生産、及び輸入販売といった事業を行っています。また、生活関連セグメントとして、飲食用資材(ストロー)、衣料品、電子部品、事務機器、ペット、住宅関連、介護といった幅広い事業を行っています。

 

◯三井松島ホールディングスの業績推移

三井松島ホールディングスの2022年3月期は売上高が18.8%の減収となったものの、営業利益は332.3%の増益となりました。

売上高の減収については会計基準の変更に伴う影響としています。

好調な理由はやはり石炭価格の上昇と円安によるものです。

一般炭の石炭平均価格は2021年3月期で71.8US$だったものが、2022年3月期には116.7US$と60%以上の上昇。これにより、石炭生産分野でのセグメント利益は2021年3月期比で、346%の大幅増益となっています。

 

この石炭価格の上昇については、2023年3月期にも継続する見通しで予想していて、一般炭の平均単価は200US$としています。会計基準の変更影響もなくなり、増収増益の見通しとなっています。

 

今回の決算にあわせ2022年3月31日を基準日とする配当金を、前期の50円から80円に引き上げました。配当が60%も増えたことになります。

そして2023年3月期については、この期末の80円に加え第2四半期末にさらに80円として合わせて160円、つまり2倍とする配当予想を発表しています。これは、三井松島ホールディングスが創業110周年を迎えるということで、記念配当として支給することになります。

三井松島ホールディングスの株価は13日の終値で1,945円ですから、配当利回りは8.2%となります。記念配当を除いた80円だとしても4.1%で非常に高い水準となります。

利益面の急増もあり、ただでさえ割安な銘柄がさらに割安になり、16