まなびの『び』

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壱番屋(7630)の決算発表

今回の決算分析は壱番屋についてです。私の地元愛知県を本社とする企業です。

 

壱番屋の企業概要

壱番屋は「ご存知」、カレー専門店チェーンのCoCo壱番屋を運営する企業です。カレーチェーン店といえば、他に日乃屋カレーゴーゴーカレーといったものがありますが、店舗数でいえば圧倒的な差を開けて首位のCoCo壱番屋となります。ちなみに全国的にはCoCo壱番屋で展開していますが、発祥である愛知県、そして岐阜県ではあんかけスパゲッティのパスタ・デ・ココも展開しています。

 

壱番屋の業績推移

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2022年2月期の壱番屋は売上高1.8%増、営業利益11.6%増、最終利益68.3%増となりました。決算短信を見てみると、

連結会計年度における経営成績は、前年同期間の大幅な落ち込みから海外部門を中心に回復傾向だったこと等から増収増益となりました。

とあります。

詳細を見てみると、国内店舗では、

連結会計年度におきましては前年度よりも長期にわたって店舗の時短営業を余儀なくされたこと等から既存店売上高は前年を下回りました。

とあり、売上高は前期比2.2%減となりました。この様な傾向はおそらく他の飲食店でも同様なのでしょうか。

 

さて興味深いのは、今後の見通しで、

国内の既存店売上高は、新型コロナウイルスの影響がなかった3期前(2020年2月期)と同水準といたしました。

いよいよ新型コロナウイルスからの回復を狙っているところです。客数は回復しきれないものの、6月から行う価格改定、また単価の高いウーバーイーツ、出前館の構成比増により客単価増を見込んでいます。

やはり、懸念として挙げているのは、

ウクライナ情勢等の地政学的リスクによる資源・エネルギーや食材等の価格高騰により、景気の先行き不透明感は強まることが予想されます。

やはり飲食店ですので小麦等の価格上昇は大いに気になるところかと思います。

 

壱番屋の株価推移

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株価について、日足では2021年10月以降、横横する展開が続いていますが、決算発表以降上昇が続いている現状。2022年3月17日の直近の高値超えを狙っている状況です。波打ちながらゆっくりと上昇トレンドになってくれると良いですね。

 

配当はコロナ禍で苦しい前期、そして今期とも、年間配当80円を維持してくれています。また、、飲食店銘柄ですので、株主優待については自社の食事券となっています。100株以上200株未満所有で年間2,000円相当です。

あわせて年間で10,000円相当となります。CoCo壱番屋を応援したい人は持っていても良いかな、と思います。