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リソー教育(4714) 〜個別指導TOMAS〜

こども家庭庁関連銘柄でリソー教育です。関東でTOMASという個別指導塾が中心の企業ですが、『1歳から社会人まで』と教育の囲い込みを行えるグループ企業となります。

 

リソー教育とはどの様な企業か。

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リソー教育は、『学習塾事業』『家庭教師派遣教育事業』『幼児教育事業』『学校内個別指導事業』『人格情操合宿教育事業』そしてその他のセグメントに分かれています。

・学習塾事業:完全個別指導を中心とした進学学習指導の「TOMAS」、医学部受験専門個別指導の「メディックTOMAS」マンツーマン英会話スクールの「インターTOMAS」の運営。また、株式会社駿台TOMASにて、超難関受験特化型学習指導事業の「スペックTOMAS」を運営しています。

・家庭教師派遣教育事業:株式会社名門会にて、プロ社会人講師が個別指導を行う進学学習指導の「名門会家庭教師センター」「TOMEIKAI」を運営。

・幼児教育事業:株式会社伸芽会にて、名門幼稚園や名門小学校への受験指導。また、受験対応型の長時間英才託児事業、進学指導付学童事業の「伸芽'Sクラブ」を運営。

・学校内個別指導事業:株式会社スクールTOMASにて、学校内に個別指導ブースを設置し、学習・進学指導をおこなう「スクールTOMAS」を運営。

・人格情操教育事業:株式会社プラスワン教育にて、知識教育では埋めきれない人格情操教育指導。「スクールツアーシップ」「TOMASサッカースクール」「TOMAS体操スクール」を運営。

 

この様にマンツーマンにて難関校の受験を目指した指導を行っている学習塾です。

 

リソー教育の業績推移

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リソー教育の業績推移ですが、2021年2月期は新型コロナウイルスの影響を強く受け、2021年度だけしゃがんだようなグラフとなっています。緊急事態宣言を受け、2020年4月の休校措置、スクールTOMASでのオンライン英会話事業を外注化による特別損失に計上、そしてプラスワン教育の自粛影響が大きく、全体で売上高5.6%減、経常利益56.6%減、親会社株主に帰属する当期純利益71.6%減と大ダメージを受けた形となります。

直近発表の2022年2月期の第2Qの決算短信を見ると、コロナ前の2020年度と比べても成長して戻ってきていることがわかります。回復が想定以上ということで通期業績予測を上方修正しています。修正後の業績予想への進捗率は売上高が48.7%、営業利益が44.2%と第2Qなので期間分の50%と比較すれば若干及んではいませんが、例年1Qは生徒数が卒業により減少するために売上高が少なく、利益は赤字の傾向ですので、心配する必要はなさそうです。

コロナ禍により、公立学校と私立学校の対応力の差が如実に見えたことも背景に、受験を志す親、こどもが多くなったのではないかな、と個人的には思っています。

 

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直近5年間の週足チャートですが、現在は2021年6月以降の強い上昇傾向から調整中。1月に第3Q決算もありますし、地合も悪いので様子見ですね。

 

 

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