ローツェ(6323)の決算分析
決算分析、本日はローツェです。
○ローツェの事業内容
ローツェは半導体製造装置メーカーです。半導体不足による半導体業界の設備投資の追い風を一新に受けている企業です。セグメントとしては、半導体・FPD関連関連装置事業とライフサイエンス事業とありますが、売上高のほとんどが半導体・FPD関連関連装置事業となります。
主な製品としては、半導体ICチップの土台となるシリコンウエハに処理を行う無塵状態で搬送するロボット等となります。半導体の製造にかかる機械ですので、半導体不足により工場を立てる、ラインを増やすといった場合に需要が高まる企業となります。
○ローツェの業績推移
上記のような業態ですから、昨今の半導体不足の追い風により急激な勢いで成長をしています。売上高、利益とも右肩上がりとなっています。
四半期報告書によると、
当業界では、半導体をはじめとした部品不足により、安定した部品調達に問題を抱えているものの、IoT、5Gなどの情報通信技術の用途の拡がりや自動車の自動運転、AIなどの次世代技術の発展を背景とした半導体需要の高まりに伴い市場が急速に拡大しており、半導体製造設備への積極的な投資が行われました。
とあり、2022年2月期は前期比、売上高31.9%増、営業利益69.7%増、最終利益98.2%増と非常に好調な決算を発表しました。
今後の見通しでも
旺盛な設備投資需要に支えられ引き続き拡大すると見込んでおります。
と、好調だった今期からさらに売上高では32.4%増、営業利益56.4%増、最終利益も41.6%増という見通しを開示しています。
なお、懸念点として、中国におけるロックダウンによる材料調達、中国顧客向けの販売のリスクを懸念材料として揚げています。
ローツェの決算説明資料によると、地域別売上高では中国が全体の27%を占めており、中国経済の行方が、経営成績に大きく影響を与えそうだと思います。
○ローツェの株価推移
かなり強気な結果と見通しを発表しましたので、株価は大きく伸長しています。1月の直近高値にタッチをしたところで、ひとまずの調整に入りました。調整後再度リバウンドして高値を超えてくれると面白いですが、、、いかがでしょうか。