まなびの『び』

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ネットフリックスの決算発表にて暴落、その他ハイテク株にも売り。

4月20日に動画配信企業のネットフリックスの株価が前日比35.1%減と大きく下落しました。時価総額でいうと540億ドルが1日にして消失したということでかなり衝撃的な値動きとなりました。

 

背景となったのは、ネットフリックス社の決算発表です。

今回の決算発表は第1四半期分とのことですが、これまで巣ごもり需要を追い風にして伸長してきた会員数が減少に転じました。さらに第2四半期にはさらに大きく会員数が減少する見通しとしており、成長性に陰りが見えたということです。

 

上図は直近1年間のチャートですが、前の決算発表から成長性に疑問符がついてきて、大きく下げていましたが、今回さらにもう一弾下がったことになります。

 

5年の周足チャートにすると、過去順調に伸びてきた株価が昨年11月末ごろから急速に低下していることがよくわかります。昨日の終値は2018年ほどの水準まで低下しています。

 

今回のネットフリックスの暴落を受け、他のハイテク株の企業にも波及していて、メタ(旧フェイスブック)が▲7.8%、アマゾンが▲2.6%といずれも大きく下げています。

これら2社は来週に決算発表があるという状況ですが、この様な成長期待で持たれている銘柄が、その成長の陰りを嫌気されたことだと思います。アメリカの主要銘柄の決算発表はこれから本格化するので、警戒感が高まったのではないかと思います。

 

さて、私はアメリカ株の取り扱いはしていないので、(投資信託ではつみたてていますが)アメリカ株に興味を持たれている方のほうが詳しいのでしょうが。この様に大きく暴落することに関して、アメリカ株は日本株と異なり、ストップ安という仕組みがないという特徴があります。

同じくストップ高もないので、1日で大きく値が動くということもあります。それにしてもこれだけ時価総額の大きな銘柄でここまで売り込まれると、衝撃が大きいですね。