まなびの『び』

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任天堂(7974)の決算発表。株式分割も発表

本日の決算分析は任天堂です。

 

 

任天堂の業績推移

任天堂の2022年3月期は売上高が▲3.6%減収、営業利益▲7.5%減収、最終利益は▲0.6%減益でした。

 

任天堂といえば日本での代表的なゲームメーカーで、Nintendo Switchを中心したハードウェアと、マリオやポケモンといったソフトウェアそれぞれを取り扱っています。

ハードウェアはNintendo Switch(有機ELモデル)を発売したものの、2021年3月期の期間中に巣ごもり需要によりハードウェアの販売が大きく、一方で2022年3月期は半導体部品の供給不足により前期比20%減少したとのことでハードウェアは苦しい状況でした。

ソフトウェアはポケットモンスター、マリオ、ゼルダといったコンテンツのタイトルが好調で、年間ソフトウェア販売本数は歴代プラットフォームで過去最大の本数となったとおのことです。

 

2023年3月期については、売上高5.6%減收、営業利益15.6%減益、最終利益28.8%減益を見込んでいます。

今後、新型コロナウイルス感染症により生産や輸送に支障をきたす場合、製品の供給に影響を及ぼす可能性があります。その他、製品やサービスの開発・販売などにおいても予見しがたいリスクは引き続き存在します。
また、世界的な需要増が見られる半導体部材を含む部品の調達に支障をきたす場合には、製品の生産に影響を及ぼす可能性があります。なお、通期では販売計画に沿って製品を生産するために必要な部品が確保できる前提で連結業績予想を作成しています。

とリスクについて触れています。

 

株式分割

さて、今回の任天堂の決算発表のタイミングで、株式分割についての発表がありました。

2022年9月30日(金曜日)を基準日として、同日最終の株主名簿に記載または記録された株主の所有する当社普通株式を、1株につき、10株の割合をもって分割いたします。

5月10日の終値が1株56,360円ですが、このため売買単位である100株であれば、5,636,000円が必要でした。これでは相当の資金力がなければ手が出せないことになります。

これが株式分割後であれば、1株5,636円となるので、563,600円で済むことになります。

この様になると買いたい投資家が手に入りやすくなり、一時的に需要が高まると言われています。

 

今回の発表を受けて、任天堂の11日の終値は58,190円と前日から1,830円(+3.3%)の増益となりました。