不祥事によりストップ安。。。IRジャパン
6月6日、アイ・アール・ジャパンホールディングス(6035)がストップ安となりました。前営業日6月3日の終値4,270円から、本日は▲700円の3,570円でストップ安となりました。
ストップ安となったのは、次の報道が背景となります。
アイ・アール・ジャパンの元役員がインサイダー取引に関与した疑いがあり、アイ・アール・ジャパン社を金融商品取引法違反容疑で強制調査を行っている。というものです。
アイ・アール・ジャパン社は、代表取締役副社長が6月3日に辞任の申し出があり受理した旨のニュースリリースがあり、そして6月6日『本日の一部報道について』というニュースリリースにて、証券取引等監視委員会による強制捜査が行われたのが事実である旨を認めました。そしてこの後、本件に対する外部専門家で構成された調査委員会を設置したことも発表しています。
上図はアイ・アール・ジャパン社のこの5営業日の5分間足チャートですが、6日の寄り付きから急落しています。もともと副社長の辞任の発表のあったのが3日の場中であったのですが、この発表のタイミングを考えると3日から下落していてもよかったのかもしれませんが、そうではありませんでした。この時点ではなぜ副社長が辞任したのか背景については情報がでなかったことがわかります。
アイ・アール・ジャパンは、顧客である上場企業のIR情報のコンサルティング、株主との対話支援といった事業を行っています。このため、アイ・アール・ジャパン社は未開示のものも含めて、様々な情報が集まっているはずですから、それら情報の管理、使用方法については、細心の注意が支払われてしかるべきです。
その様な企業の代表権のある副社長が、インサイダー取引の嫌疑がかけられているとのことは、企業としての信頼に関わる事案といえます。調査委員会を速やかに設置できたことは、非常によい動きだと思います。
情報の適切な取り扱いと、企業としての透明性をアピールし、信頼を回復できるのでしょうか。