まなびの『び』

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今夏は節電。厳しい電力需給状況

電力受給のひっ迫により今年は7年ぶりに節電要請がされる様です。一律の節電目標は定めないとのことですが、空調の温度調整であったり、電灯の一部を消灯するなど、各社が対応するのではないかと思っています。

 

news.yahoo.co.jp

 

さて、電力受給のひっ迫については、以前記事に取り上げましたが、3月中旬に発生した電力受給ひっ迫警報が記憶に新しいです。

manabinobi.hatenablog.com

これは急激に気温が低下したことによる暖房器具使用による需要増と、悪天候による太陽光発電での発電ができないことに加え、約1週間前に発生した地震により、複数の火力発電所が停止していたことにより、受給が逼迫したことにより発生しました。

このときは結局大規模停電は起きず事なきをえた状況ですが、今夏改めてその恐れが発生するかもしれません。

さらに、夏を無事通過しても今年の冬はさらに厳しい状況になることが予想されており、さらに厳しい電力使用制限が発動される懸念が高まっている様です。

 

やはり課題としては火力発電所の休止になってきます。この夏に向けて電力会社に休止中の火力発電所の再稼働について求めていますが、これをスポーツに例えれば、現役選手の故障により、引退済みの選手や他の故障明け調整中の選手を一軍登録する様なもので、果たして戦っていけるのか、という状況です。

2030年の温室効果ガス排出削減目標に向けて、2030年における電源構成は火力発電は大きく減らす方向性で検討されており、新たに火力発電に対するコストをかけずらい状況だと推察します。

2030年度に20~22%を占める計画である原子力発電について、発電所の再稼働への議論が今後さらに加速されていきそうです。