まなびの『び』

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東芝の非公開化についての続報

分割案が株主の同意を得られず、再建に向けた動きを新たに検討していた東芝ですが、続報が入ってきていますので、今回はそちらの内容です。

 

ちなみに、過去の分割案の臨時株主総会についての記事はこちらです。

manabinobi.hatenablog.com

 

さて、分割案が否決され、その臨時総会の議論の場でもあったといわれる株式の非公開化、つまり株式をすべて買い取り、上場を廃止するという方向性も含めて検討されることになります。

 

www.nikkei.com

 

そして、6月22日夜に非公開化についての報道されました。上記日本経済新聞社のニュースを参照すると、経営再建案を募集した東芝に対して、10件の提案があり、うち8件が非上場化についての提案。そのうち1社が最大1株7,000円での買い取りを検討しているとのことです。

 

この報道が出る前の東芝の株価は、おおよそ5,500円前後でしたから、もし7,000円での買い取りが実現するのであれば、27.3%ほどのプレミアムがついていることになります。こうなると、東芝は人気がでてくることになります。

 

東芝はこの1ヶ月下降トレンドでしたが、今回の報道を受け、6月23日は始値5,830円をつけました。前日終値5,501円に対して、329円約6.0%の上昇となりました。

その後は売り圧力が強く終値としては5,696円で着地しています。

 

上では7,000円で買い取りを行うということでしたが、今の段階で株価が7,000円に収束されていくわけではありません。

なぜなら、この買い取りが決定されたわけではありません。10個の提案の中の一つの案でしかありませんし、買い取り価格の情報しかありませんから、これ以外の案に決定される可能性もあります。

今後まだどの様な対応がされるか、見ていきたいと思います。