まなびの『び』

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三井住友フィナンシャルグループとSBIホールディングスの資本提携について

三井住友フィナンシャルグループが、SBIホールディングス資本提携を行う旨の報道がでています。大手金融グループとネット証券会社の提携ということで、今後の展開が注目されます。

 

みずほ銀行三菱UFJ銀行三井住友銀行の3行がメガバンクと呼ばれますが、それぞれの銀行を中核とする金融持株会社みずほフィナンシャルグループ三菱UFJフィナンシャル・グループ三井住友フィナンシャルグループです。

各社、様々な金融サービスを営む企業を傘下に持っていますが、いわゆるネット証券を持っているのはauカブコム証券を傘下に持つ三菱UFJフィナンシャル・グループのみとなります。

 

ネット証券といえば、SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券auカブコム証券が主要企業ですが、auカブコム証券を除いてそれぞれが自身を中核企業とする金融持株会社を形成しているイメージです。(松井証券だけ単体です)

 

当然に今回の資本提携の目的としては、三井住友フィナンシャルグループにおける証券インフラの強化と思われます。

www.nikkei.com

こちらのニュースを参照すると、

グループの垣根を越えて銀行や証券、クレジットカードなどのサービスをアプリ上で一体的に提供する。

としていて、実現すれば大規模な金融プラットフォームとなるアプリとなりそうです。

もともと現在SBI証券の積立投資を三井住友カードを通じて実施することでポイントが付与される様になっています。これら囲い込みによる連携が広がっていき、お得に便利になるとよいですね。

 

SBIホールディングスへの市場の反応

今回、企業から発表があったのが23日の大引けの後でしたが、翌営業日である24日の株価は前日終値から72円(2.8%)上昇しました。報道が漏れたのが21日で、22日も大きく値を上げて始まっていました。

 

三井住友フィナンシャルグループへの市場の反応

 

三井住友フィナンシャルグループも24日は前営業日比35円(0.9%)上昇しました。こちらはそもそもの時価総額が大きいので反応が緩いということなのでしょうか。

いずれにも、今回の提携は両者のホルダーにとって好意的に捉えられているようです。