まなびの『び』

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FOMCを通過。2回連続の0.75%の利上げに対しマーケットの反応

アメリ連邦公開市場委員会(FOMC)が26日、27日に開催されました。前回の会合と同じ0.75%の利上げが決定されました。

www.bloomberg.co.jp

3月会合:0.25%利上げ

5月会合:0.50%利上げ

6月会合:0.75%利上げ

7月会合:0.75%利上げ

と4会合連続で、合計2.25%の利上げが実施され、結果フェデラルファンド金利の誘導目標は2.25%〜2.50%になりました。上限値の推移を見ると以下の図の通りとなります。

5月会合以降の大幅利上げがよく分かるかと思います。ただし、これまでの利上げを行ったにもかかわらず、インフレが高止まりをしており、1.0%の利上げがあるのでは?という予想もある中で、0.75%の利上げに収まりました。

Bloombergの記事から参照すると、

「支出と生産に関する最近の指標は難化している」

というキーワードがありました。つまり将来的にインフレが減速する指標が出てきていることに触れています。また、今後については

「次の会合で異例に大幅な利上げをもう一度行うことも適切となり得る」が、判断は今から次回会合までのデータ次第だと述べた。

次の会合は9月会合となるのですが、このときに再び大幅な利上げもあり得るのですが、それまでに発表される指標次第であるということで、これまでの間にインフレが収まる指標が見えてくれば、利上げ幅の減速も十分に有り得る含みを持っています。

 

今回のFOMCを通過し、マーケットの反応を見ていきましょう。

ダウ平均は、436ドル(1.4%)上昇しました。

さらにナスダックでは、470ポイント(4.0%)の大幅上昇しました。

利上げ幅は大幅だったものの想定されており、上述の通りで今後の利上げ幅の縮小も期待される内容だったので、マーケットは好感しました。特にナスダックについては、金利低下により追い風になるため、4%と今年最大の値上がり幅となっています。

 

そして、ドル円ですが一時1ドル=135円台前半となりました。

アメリカでの利上げ上昇ペースが減速する可能性が出てきたことにより、ドルが売られ、円高方向に触れました。この為替水準は3週間ぶりとのことです。

 

想像通りFOMCが通過したことによりマーケットは大きく動きました。今後について利上げ幅の減速について含みをもたせましたが、あくまで指標次第ということの様ですので、引き続き経済指標には注意が必要です。アメリカでは現在決算発表シーズン真っ只中で、これまでに各企業が4-6月期の苦戦しているニュースも入ってきています。

なんとか無事にインフレのコントロールができるとよいのですが。。。