米中対立でエヌビディアの株価が急落
半導体は、自動車、スマホ、家電はもちろん産業用機械にも使われているため、その重要性から国家の戦略上にとっても重要なテーマになっています。
そのため、アメリカ・中国間の対立の中にさらされています。
本日取り上げるのは上記のニュースです。
エヌビディアとは
エヌビディアとは、アメリカのカリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーです。GPUという画像処理様の半導体チップが強みです。パソコンのパーツの中でグラフィックボードというパーツがあるのですが、グラフィックボードにはこのGPUが搭載されています。GeForceというブランドで展開しています。
急落したエヌビディア株
そのエヌビディアが9月2日に一時、安値132.7ドルをつけて、前日終値150.9ドルから約12%も下落しました。終値では戻して139.3ドルそれでも約7.7%の下落となります。
エヌビディア株が大きく下落した理由として、先の記事に戻ると、アメリカ政府が中国への半導体輸出を制限するとしたためです。エヌビディアの製造する半導体が軍事目的に転用されるということを警戒したということになっています。ただ、中国のハイテク企業に影響が出てくるのではないかと思います。エヌビディアは返り血を浴びたというような状況でしょうか。
苦しい半導体関連株
半導体市場銘柄の株価は2021年度をピークにして、今年度は大きく下落している傾向にあります。昨年度のグロース株ブームで盛り上がりすぎた反動ももあるかもしれませんが、金利上昇局面になって将来の成長分の評価が下がったということで、グロース株にとっては苦しい局面です。また利上げにともない景気後退となることが懸念されていますが、これにより半導体需要が減衰されるのではにかということも想定されていることと思います。