コロナ保険の支払基準の見直しのニュースについて
先日、自身の経験を踏まえて新型コロナウイルスに感染したことを経て、コロナ保険が必要か?というテーマで記事にしました。今回ニュースで支払い対象を見直すことがニュースとなっていましたので、見ていきます。
ニュースについて
現在、新型コロナウイルス第7波の真っ只中ですが、新型コロナウイルス感染症の感染者数は第6波までと比べて大きく上回っていて、このために保険金の支払い件数、金額ともに大きく膨らんでいます。
生命保険協会が入院給付金の支払いとなる対象を見直すことで、保険金の請求件数を減らすことになる見込みとのことです。9月下旬にも大手生命保険会社で導入するとしています。
基準の見直しについて
現在は、前回記事に記載した通り、新型コロナウイルスに関しての特例として、新型コロナウイルス感染症と診断され、医師の指示のもとでホテルや自宅で療養している場合に「入院」とみなして入院給付金を受け取ることができます。
(前回の記事)
これに対して検討されているのは、
・65歳以上の高齢者
・入院が必要な人
・治療薬を投与する必要がある人
・妊婦
いずれかに該当する場合にのみ支払い対象となる形になります。つまり、これまで受け取ることができていた無症状感染者は受け取ることができるようになるということになります。
ニュースに対する考察
先日の記事でも記載したのですが、個人的には新型コロナウイルス感染症に対する保険については必要性は薄いと思っています。
現在では新型コロナウイルス感染症の治療費は公費ですので、治療費の金銭的カバーという意味での保険に加入する必要はありません。もともと医療保険に加入していて、受け取れたらラッキーというレベルだと思っています。
一方で保険会社側の立場からすると、コロナでの保険金支払いが逼迫することで、保険会社が倒産する可能性もゼロとは言えません。海外では実際に保険会社が倒産した事例があります。日本でも今後のさらなる感染拡大が続いたとして、同様な自体は避ける必要があります。
また保険は、加入者全員が支払った保険料を原資として保険金を支払っているわけで、保険金の支払いが多くなれば、それだけ今後の保険料負担が多くなることになります。つまり、無症状感染者に保険金を支払っているということについては、全く感染していない人からすれば、将来的に損をするということになります。
個人的には歓迎するべきことではないかと思います。