まなびの『び』

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利上げ減速はいつ?〜11月FOMC〜

11月1日、2日にかけてアメリ連邦公開市場委員会FOMC)が開始されました。そこで政策金利の0.75%の引き上げが決定されました。

この0.75%の4会合連続となりますが、すでに想定されていたものですからこの点についてはサプライズはありません。問題は今後の利上げペースについてどの様な説明があるか、がに注目が集まっていました。

 

雇用が継続的に高く、インフレが高止まりしている現状において、インフレ率2%に戻すために、今後も継続的な金融引き締めを行う必要がある、と説明いています。また金利政策がインフレ率に影響を与えるまでには時間がかかる、という点を考慮しなければならないとしました。

次回のFOMCは12月会合ということになりますが、そこにおいて利上げペースの減速が議論される可能性に触れていますが、実際に減速されるかどうかは今後発表される物価指標や労働指標を見てから、ということになります。

というのも、過去の金融政策において、その方針転換が早すぎたことにより失敗をしたと表現していて、その失敗を意識して以前のインフレ率2%まで「やり遂げるまでやり続ける」という言葉にあらわれているように思えます。改めて、「消費者物価指数が下がってきたから、経済のために早めに利上げペースを落とそう」といった考えはないということになります。

 

11月3日は祝日で日本市場は開かれていません。今回のFOMCを受けてアメリカ市場がどの様に反応したかですが、ダウ平均は前営業日に対して1.5%(505ドル)下がりました。


ナスダックは3.4%と大きく下がりました。

成長が期待されいている銘柄ほど金利引き上げの影響は大きく、その様な銘柄が多いナスダックは影響が大きいですね。

さて、ダウ平均もナスダックもですが、FOMCの発表が始まると一時的に上ブレしますが、今後の見通しがあまり立っていないとなると、結局利下げについては遠いのではないか、という見方からか、結局下がったという形です。

 

ドル円の動きもみてみます。

ドル円についてはFOMCの発表直前147円ほどでしたが、FOMCの会見が始まてしばらくすると、145円台まで円高に。しかしその後、147円後半まで、大きく揺れています。

なかなか今後の見通しが立たない、そんなFOMCだったのではないでしょうか。