まなびの『び』

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サンリオが株価急騰

私の娘も大好きなハローキティ。その版権を持っているサンリオが株価絶好調です。

年初来のチャートが上図ですが、きれいに上昇を続けていて、ですでに高値圏内にあった前営業日の4日から11月7日の取引でさらに510円(12.9%)と急騰しました。ここまで上昇したのは11月4日の取引終了後に発表した決算によるものです。

サンリオの2023年3月期第2四半期(4月〜9月)の累計業績については、前年同期比で売上高が28.7%増収、営業利益が1754.5%、最終利益が54.4%の増益となりました。この上半期(第2四半期累計)の業績着地は当初発表していた業績予想を大きくうわまっています。この好調な業績に基づいて、2023年3月期通期の業績見通しを修正。売上高を前期実績から18.0%増収(前回発表の見通しから+8.5%)、営業利益175.9%(同+48.9%)、最終利益16.8%(同+60.0%)の増益と大幅に修正しています。

 

売上が好調だった理由として、決算短信から引用すると、

国内では7月から8月にかけて新型コロナウイルス感染症の感染者数が増加したものの、実店舗においては3年ぶりに夏休みを含む全期間で通常営業ができた

キャラクター周年キャンペーン等のイベントによる店頭の活性化

テーマパークにおいては、オリジナル商品が引き続き好調に推移

ピューロランドでは入場チケットの価格変動制による客単価の増加が寄与

複数キャラクターでの展開が奏功し、国内外におけるライセンス契約の獲得が進み

と、物販、テーマパーク、ライセンスそれぞれの分野が全て好調だったと言えます。日本国内だけでなく海外でも同様に売上が好調でした。

 

配当予想についても上方修正をしました。前期実績の16円から20円がこれまでの予想配当でしたが、ここからさらに10円アップの30円としました。

 

今年に入って窓を開けて上昇しているのが今回を除いて過去2回あるのですが、いずれのケースでも窓を埋めずにさらに上昇している強さがありました。果たして今回はどうなるのでしょうか。