まなびの『び』

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中国のゼロコロナ政策への異変

これまでの中国のゼロコロナ政策による厳しい行動制限はじっしされてきたのですが、ここ数日、少し変わった動きとなっています。ゼロコロナ政策に対する反対運動が全国に広がっており、政権批判にもつながっている状況です。

 

Bloombergの以下記事を参照しています。

 

www.bloomberg.co.jp

www.bloomberg.co.jp

 

きっかけは新疆ウイグル自治区ウルムチので発生した火災で、実施されていたロックダウンが救出作業を妨害されたとされ、結果10人が亡くなられたことになりました。これにより中国政府の新型コロナウイルスに対する政策の批判につながったとされています。この活動はSNSを通じて全国に広がり大規模なデモへと発展しています。また、ゼロコロナ対策への批判活動は、先日の中国共産党大会にて第三期目が指導したばかりの習近平国家主席の退陣を求めるデモになっている様です。

 

この問題により中国の経済が混乱するのではなないかという懸念となって広がりました。中国元はアメリカドルに対して一時的に約0.9%の下落。

またハンセン指数については一時的に4.2%の下落となっています。

先の通り第3次習近平政権がスタートして間もないということもあり、今回のデモによりゼロコロナ政策から方針を撤回することはないのではないかと思っています。むしろ逆効果により強固な封じ込めを行うのではないでしょうか。そうなると、これまでにもあった通り、経済にとってはマイナスに働いてしまいます。

中国の2022年の経済成長率の市場予測はこれまで下方修正し続けているのですが、今回のデモも更なる下ぶれリスクととらえているのではないかと思います。