まなびの『び』

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2023年政治経済イベント

2023年初めての記事は、2023年がどの様な年になるか。政治経済イベントのまとめと、どの様な課題が残されているかを考えていきたいと思います。

 

2023年政治経済イベントは以下の通り。

【1月】

【2月】

ロシア産石油製品の価格上限設定

ウクライナ侵攻から1年

【3月】

ワールド・ベースボール・クラシック

【4月】

こども家庭庁発足

日銀総裁任期満了(日銀金融政策決定会合

【5月】

G7サミット 広島

【9月】

G20サミット ニューデリー

【10月】

インボイス制度 開始

【12月】

現行NISA投資期間終了

 

2022年以前から持ち越している課題について考えてみます。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症は中国で感染者数が急増している状況。新たな変異株の発生するのか否か。それらに対する規制の有無。まだまだ新型コロナウイルスのリスクはなくなったとは言えない状況です。規制強化により、工場生産が停止すれば、再びサプライチェーンの混乱も起こりますし、再び飲食・観光業への影響も最悪シナリオとしてはあります。

【ロシアのウクライナ侵攻と地政学リスク】

上記カレンダーにて触れましたが、2月にロシアがウクライナへの侵攻を初めて1年となります。初めはロシアが優勢だったものの、ウクライナが押し戻しており、ロシアにしてみれば侵攻前の想定とは大きく異なっていることかと思います。ロシアとしても引くに引けなくなっているのではと想像しますが、両国の休戦あるいは終戦の合意はあるのでしょうか。また、5月に開催されるG7サミット(広島サミット)にて対ロシアについてどの様な話し合いが持たれるかも注目です。

さらに、ロシア-ウクライナ以外にも中国の台湾への圧力、北朝鮮の活発なミサイル発射実験も東アジアでの地政学リスクを高めています。このあたりも何かしらをきっかけに急展開する可能性もあります。

【インフレと政策金利利上げ】

2022年は世界的に物価上昇がよく取り上げられました。新型コロナウイルスからの経済再開により生じた需要増大から生じたのインフレと、ロシアのウクライナ侵攻からも発生したことも遠因となった資源高のインフレ。アメリカのインフレ上昇率はやや落ち着きを取り戻してきた様ですが、ヨーロッパと日本はまだ収束は見えていない状況です。インフレ対策として日本を除く各国中央銀行政策金利の利上げを行っています。インフレ率は収まってくるのか、金利引き上げは経済成長へのダメージが大きく、景気後退リスクが現実となってくるのでしょうか。

日本は日銀総裁の任期満了が4月です。黒田総裁は徹底的なゼロ金利政策を取ってきましたが、新総裁の金融政策がどの様なものか次第というところも大きいかと思います。また、日本では2023年春闘の結果の賃金上昇が起こるのか。物価上昇をしている中での賃金上昇されるかは、例年に増して注目度が高まっているところかと思います。