まなびの『び』

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アメリカ2月の消費者物価指数発表

アメリカで2月の消費者物価指数が発表されました。指数は前年同月比で6.0%の上昇となりました。前回は減速が停滞したという評価もありましたが、今回は1月の6.4%から比べれば0.4ポイント減速したことになります。それでも高い水準ではあります。

先日雇用統計について取り上げたときに触れましたが、3月FOMCにおいて利上げ幅はどうなるでしょうか。雇用統計の結果は引き続き労働市場が強い状況を示唆する内容でした。

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これ以外のデータも踏まえ、3月アメリ連邦公開市場委員会FOMCにおいて、前回に続き0.25%の利上げとするのか、あるいはアメリカ連邦準備理事会FRBのパウエル議長が連邦議会での証言において再加速させる用意があると発言した様に、0.50%の利上げとするのか、判断をするという流れが本来でした。

ところが、水を指したのが先日より何度も取り上げているシリコンバレーバンクあるいは、シグネチャーバンクの経営破綻です。金融システムが混乱している中で、利上げを加速させることが、混乱を長引かせるのか、あるいは新たな混乱が発生するのか、判断が難しい展開となっています。市場では0.25%の上昇に留めることが想定されている様です。

CPI発表後である14日のダウ平均株価は前営業日から1.1%上昇しました。6営業日ぶりに上昇ということで、銀行株を中心に反発しました。下がり過ぎた銀行株を買い戻すという動きになった様に一見見えますが、完全に不安が払拭されたかといえば個人的には微妙に感じています。

株式市場については引き続き注意してみていく必要があると感じています。