まなびの『び』

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TPPにイギリスが加盟へ。

3月31日に行われる会議において、TPP(=環太平洋経済連携協定)へのイギリスの加盟が認められる、といった報道が入ってきました。

TPPはその名前の通り、環太平洋ということで、アジアやオセアニア南北アメリカの国々で構成されています。

具体的には、日本、オーストラリア、ニュージーランドシンガポールブルネイベトナム、マレーシア、カナダ、ペルー、チリ、メキシコの11カ国となります。発足時には、バラク・オバマ政権のアメリカも加盟していましたが、次代のドナルド・トランプ大統領がTPP離脱を表明し、アメリカはTPPから撤退することになりました。

この環太平洋の組織に対して、イギリスが参加することになります。イギリスはTPPに加入申請を行った最初の国で、イギリスとしてはアジアとの連携の強化を期待したものとのことです。TPPは自由貿易協定ですので、関税の廃止を含めた貿易の透明化を目指しています。イギリスが加わることで経済圏が拡大していくことになります。

なお、イギリス以外でTPPへの加入申請を行っているのが、

中国、台湾、エクアドルコスタリカウルグアイとされています。このうち、中国と台湾については、中国の「一つの中国」という考え方から、おそらくは同時に加入をすることはできず、また台湾が加入して中国が加入しないということは中国からの反発が強いものになるかと思います。経済圏拡大はしたいものの、頭の痛い問題になりそうです。対中国という観点からすれば、どちらかといえばイギリスは日本やオーストラリアなどと考え方は近いと考えられるので、将来的に中国が加入することになったとしても、仲間が増えることにつながるものではないかと思います。