まなびの『び』

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企業倒産数の増加。ゼロゼロ融資の返済の本格化へ

企業の倒産数が3年ぶりに増加しているというニュースについて見ていきたいと思います。該当のニュースは以下となります。

企業倒産の「潮目」変化、2022年度は3年ぶり増加 「社会保険料」「コロナ融資」重荷に―2022年度企業倒産(帝国データバンク) - Yahoo!ニュース

 

記事によると、2022年度の動産件数は6,799件。前年度(2021年度)から883件上回ったということで、約15%増加しています。3月単月でみると36.3%増ということで倒産数は増加基調となっているとのことです。

増加している要因として、

・物価高

・人手不足

・コロナ融資

・円安

が挙げられています。社会情勢によるコスト増に加え、「コロナ融資」が重くのしかかっているとしています。「コロナ融資」とは、新型コロナウイルスの感染拡大に対して、政府が企業を支援した実質無利子・無担保の融資を行っていました。これが「ゼロゼロ融資」とも呼ばれるもので、この融資のおかげで、2020年度、2021年度と企業の倒産は少なく抑え込まれていました。この融資が始まってから3年経過し、本格的な返済がこれから始まるとされています。

また、物価高によりコストが高く日常の支払いが増えている中で、直近では黒字でありつつも、資金調達が間に合わずにキャッシュが不足することで黒字倒産が発生する事象も増えているようです。

事業を継続するためにどの様な支援ができるのか、ただしゼロゼロ融資のようにただ企業を存続させるための資金供給ではなく、事業転換をめざす様な支援ができると良いですが。。。理想論でもあります。