3月消費者物価指数の発表
3月の消費者物価指数が発表されました。
各消費者物価指数と各指数の前年同月比は以下の通りです。
「生鮮食品を除く総合指数(コア指数)」の推移を見ていくと以下の図の通りとなります。
コア指数の前年同月比は3.1%増と2月と変わらずでしたが、指数自体は前月と比べて増加しています。
電気・ガス価格激変緩和対策事業による効果もあり、光熱・水道費用が先月よりも下がった一方で、生鮮食品を除く食料が増えています。外食などの食品業界で価格転嫁が続いていることや鳥インフルエンザによる卵価格の上昇も影響をしていそうです。
また、今回の発表で2022年度の平均値も発表されました。
生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は103.0で、前年度比3.0%上昇となりました。コア指数の前年度比が2.0%を超えて上昇したのは2014年度の2.8%上昇以来ですが、このときは消費増税があったときのものでした。
ウクライナ侵攻によるエネルギー価格の上昇や円安効果が大きい年度だったと言えます。一方で直近ではこれら要因は抑えられています。賃金上昇要因の物価上昇が続いていけば、日銀の目標に向かっていくことになります。