まなびの『び』

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日本のCPIは3.0%上昇

10月21日に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されました。総合指数、生鮮食品を除く総合指数(コア指数)はともに前年同月比3.0%の上昇、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコア指数)は前年同月比1.8%の上昇となりました。

総合指数は前月も前年同月比が3.0%と変わらなかったものの、コア指数、コアコア指数ともに前月よりも上昇したことになります。この水準は増税を行ったことを理由として記録したものを除けば実に31年ぶりとなります。

 

先日、連合が5%程度の賃上げを目標とするニュースを取り上げましたが、これは昨年までも十分に賃上げができていなかったという経緯もあっての目標となりますが、つまり、この物価上昇に人件費の効果はそれほど大きくないということが想像されます。

(参考)

manabinobi.hatenablog.com

消費者物価指数の高まりは、資源価格や円安によるものということになります。

 

なお、まだ9月の消費者物価指数が発表されたところですが、今から10月の指数が心配になっています。10月は年度で言えば下期の始まり、年内でみても第4四半期の始まりの月ということで切れ目がよく、このタイミングからの値上げに踏み切った商品も多くありました。

例えばアルコール類も上がりましたし、乳製品、調味料、菓子類、ハム・ソーセージなどなど。様々な商品で値上げがされています。これは原材料やエネルギー自体および円安を理由として値上がりしているため、製造コストを価格転嫁していることになります。これらの値上げが反映されるのが来月発表のCPIということになるので、来月はさらに高い数字が出てくるのでしょうか。

 

そして仮に上述の組合の春闘により人件費コストが上がっていった場合に、これらコストがさらに消費者物価指数を押し上げる結果となるのでしょうか。。。