まなびの『び』

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FOMC議事要旨により2022年相場は波乱の幕開け〜日経平均、マザーズ、ダウ、ナスダックそれぞれ指数の推移〜

年末年始は長めに仕事を休み、久しぶりにゆっくりと過ごさせてもらいましたが、2022年から始まって早いもので一週間が立ちました。仕事も再開、娘の保育園も再開と徐々に日常が戻ってきておりますが、長く休んだ分、かえって日常がこんなに忙しかったっけ?と思い出した今日このごろ。いよいよ本格的に2022年が始動しています。

さて、市場も2022年相場が始まりました。が、早速波乱な市場となっていますので、この1週間を振り返ってみたいと思います。

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上の図は、日経平均マザーズアメリカのダウ平均、ナスダック総合の各指数を前年終値を1.000として、1月7日までの推移を見た図になります。※グラフ表示上、1月2日が前年終値の数値となります。また、アメリカは1月3日から市場が開いているのに対し、日本は1月4日からですので、日本は1月3日も1.000としています。

すべての指数が前年終値から下げる結果になりましたが、中でも目を引くのがマザース。マザーズの下げはとても大きく1月4日から3営業日で10%以上も下げている大幅減とになりました。また日経平均やダウ平均も最初の2営業日までは調子がよかったのですが、1月5日からダウ平均が急下降し、それを受けて日経平均も下がった形になりました。

 

さて、これら下げ傾向の要因の一つとなったのは、FRBの5日の公表された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨です。

www.bloomberg.co.jp

ポイントは以下2点です。

◯想定よりも早期な利上げ。

◯バランスシートの縮小の開始

インフレが一時的ではないと表現が見直されて以来、インフレの抑制に対する利上げ予測がされてきましたが、失業率も低くアメリカ経済は回復しているという見方がされています。その中で、バランスシートの縮小、つまりコロナ対策のために市場に資金を供給させる目的で国債等を購入をして膨らんだ資産を、減らしていき通常に戻す方向性であることが示されています。

これまでの株価は、FRBが資金供給をしてたために市場にお金が流れたために上昇していったとすれば、一点資金の吸い上げが始まることで、株価上昇が落ち着くことになります。

この理屈で影響を受けやすいのは、コロナ禍に急成長を遂げたハイテク株銘柄で、新興企業の割合が大きいナスダック総合指数が下落しました。日本マザーズも同様、もとから弱いトレンドの中、それでも日本の成長株のPERは高めで推移をしてきたところ、より割高感が強まったのだと思います。

 

(参考)マザーズ指数

manabinobi.hatenablog.com