まなびの『び』

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FOMC議事要旨の公開。マザーズ指数を中心に大幅安

日本時間での4月7日未明にアメリ連邦公開市場委員会(FOMC)の3月会合での議事要旨が公開されました。かなりタカ派といえる内容で、日本市場は強く反応を見せ大幅安。特にグロース銘柄は大きく反応しました。

 

www.bloomberg.co.jp

 

以前よりテーマとなっているのは、利上げペースとバランスシートの縮小についてですが、今回の議事要旨で明らかになったのは月間950億ドルのペースでバランスシートを縮小していく見込みである、ということです。

 

これまでは新型コロナウイルスの流行による経済の停滞を防ぐ目的で国債等を買い上げ、市場に現金の流通量を増やしていました。この背景もあり株価上昇が続く強い相場になっていたのが昨年です。今回のバランスシート縮小はこれまで買い上げていた国債等を市場に戻し、現金流通量を減らす動きです。この背景にはアメリカで顕著になっている物価上昇、インフレがあります。このインフレへの対応として市場から現金を吸い上げる動きになるのですが、好調だった株価の縮小となるのではないかと警戒されています。

参考に以前、これまでのバランスシート縮小のときの株価の動きの記事はこちらです。

 

manabinobi.hatenablog.com

 

さて、このバランスシート縮小については5月のFOMC会合にて承認されるとのことですが、この日付は5月3日から4日に開かれます。ちょうど日本ではゴールデンウィークの時期で、市場が休場となることから、ゴールデンウィークまでリスクを取りづらく購入を控える動きになりそうです。。。

 

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さて、冒頭でも触れましたがこれに大きく影響を受けたのがグロース市場です。

上図は直近1ヶ月の日足チャートです。このところ1ヶ月はかなり好調で上昇傾向が続いていました。それまでが11月末ごろから長い低下傾向となっていたものですからようやく回復期に入ったかと思われたところで今日となります。マザーズ指数は今日だけで▲4.27%のマイナスとなりました。しばらく調整に入ってしまうのでは?と思いつつ、一方でこれまでの減少からすれば回復は限定的なのでまだまだ安いと思われるのか。

今後の値動きにも注目したいと思います。