核融合発電の取り組みについてのニュースを見て。その②核融合発電関連銘柄
前回記事では核融合反応とは何かを簡単に説明しました。今回は実際にニュースの中身に入っていきます。
前回の通りで核融合反応とはまだまだ技術面でも課題があり、研究段階となっています。当然に研究には研究費が必要で、ここに踏み込んだのがこのブログで何度か紹介しているINPEXという企業になります。今回INPEXは新興企業への出資を行い、研究を後押しを行うとのことです。
ブログを初めてすぐあたりと、かなり前ですが、以前記事にとりあげた2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略にて記載があります
日本での核融合原型炉建設計画に向け各種設計や技術開発を行い、21世紀中葉までに、核融合エネルギー実用化の目処を得るべく研究開発を推進する。
といったところがまさに本件につながるところだと思います。
〜以前の記事:今でもですが、さらにかなり拙いです〜
さて、INPEXは天然ガスや原油を取り扱いをおこなっている企業ですが、カーボンニュートララルといった社会風潮からするとマイナス方面で見られます。ただし、仮にですが化石燃料の取り扱いが禁止されてしまえばこのような企業は売上がなくなってしまいます。だからこそ、その様な世界となったとしても生き残れる様、グリーンエネルギーの開発に積極的な企業でもあります。
本ニュースの発表があったのは、4月1日の取引時間終了後で、土日を挟んで翌営業日が4月4日でした。
INPEXの株価の値動きは4月1日の終値1419円に対し、4月4日終値は1459円と前営業日から40円(+2.8%)となりました。
もともと以前からとりあげている通り、原油や天然ガス、そして円高の影響を受けてきれいな右肩上がりのチャートを描いている中で、順当に上昇したという印象です。
他にも核融合発電関連銘柄として上昇したのが助川電気工業(7711)です。
助川電機工業は、温度センサー等を製造している企業で、原子力発電関連の機器の製造も行っております。直近発表された四半期報告書において、
エネルギー関連事業におきまして、国際的な研究開発プロジェクト「ITER(イーター)プロジェクト」関連である研究機関向け核融合関連製品が増加いたしました。
という記載があるほどです。
4月4日終値は1,049円。前営業日に対し、149円増(16.5%)と一時ストップ高となりました。直接関係のあるINPEXよりも大幅に上昇していますが、時価総額が小さい銘柄ですので、一気に買いに向かったものと思われます。