まなびの『び』

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中国での新型コロナウイルスの感染急増

いつ区切りをつけて記事にするか、という話ではありますが、中国におけるコロナ感染が急上昇しているという話題です。

中国は11月にゼロコロナ政策による厳しい行動制限に対して、市民の反対運動が広がり、共産党政権が事実上のゼロコロナ政策を見直しました。行動制限が一部緩和されたことにより、感染爆発が発生しています。

manabinobi.hatenablog.com

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これは以前にも不安視した記事を書きましたが、感染者は実際に急増している様で、中国国家衛生健康委員会が感染データの公表の日次での発表を取りやめました。

中国コロナ、不透明さ増す 主管官庁が感染者数公表を中止 1日数百万人規模か(産経新聞) - Yahoo!ニュース

によると直近数字として発表されている24日の新規感染者数は2,940人。死亡者は0としています。一方で浙江省の衛生当局は1日あたりの新規感染者数が100万人を突破したと発表していて、また、火葬場がいっぱいで順番待ちとなっているという報道もあり、中国の公式統計が明らかに信頼性がないものとなっています。定義が異なるという話もありますが、それならばなおさら、感染者数推移の実態は?恐れるべきの感染状況なのか?という点から考えてどちらが正しいかを見極めることが重要になります。

 

先の浙江省は製造業が盛んで、外資系の企業も多く進出している地域です。これにより、また世界的な供給の不安が発生し得る状況になりつつあります。

上海総合指数の推移を見てみると、行動制限が緩和される期待のあった11月末こそ上昇したものの、感染者数の増加が報道され始めた12月中旬に差し掛かると大きく下落してきています。

感染者のピークは来月との記事もあり(中国各都市のコロナ推計、感染ピークは来月か-経済への影響見通し難 - Bloomberg)、今後さらに感染者数は増えることが予想されています。

製造業への影響は長引きそうに思います。